狭小住宅ってどんな間取りになるのか知りたい!
どのくらいの部屋の広さになるの?
など、
マイホームを建てるにあたって狭小住宅を視野に入れているけれど、小さな土地にどんな家が建つのか不安に思っている方も多いと思います。
我が家は都内まで電車で30分圏内と都心に近い立地に建てました。
地方出身の私は、関東の一戸建は平均的に狭いと分かってはいたのですが、初めて12坪の土地を見に行ったときの衝撃は今でも忘れません。
「せまっ!!」
「この狭い土地にどんな家が建つの??」
更地にはなっていたものの、とにかく狭い…
分かりやすく説明すると、夫のSUV車1台で一杯な感じです。
こちらの画像が更地だったときの実際の写真です。
狭いですよね…
この、狭い土地に
・玄関
・リビング
・キッチン
・トイレ
・お風呂
・脱衣室
・寝室
・他の部屋
etc.
これら全てを作れるの?
と、半信半疑で完成するまではとても不安でした。
予算の関係で完全な注文住宅にはできなかったのですが、セミオーダー(規格住宅)で3階建て3LDKのマイホームが完成しました。
狭小住宅のイメージは「狭い」「恥ずかしい」「後悔」など消極的で否定的な声も聞こえますが、実際に間取りができてくると最初の「狭すぎる」不安は全くなくなりました。
間取り次第で「コンパクトに建てて広く見せる」ことができます。
また、ネガティブ要素が多い狭小住宅でも今では新築のマイホームに住めたことで「老後の賃貸暮らしの不安」や、例えば中古住宅購入した場合の「数年でリフォームが必要になるなどの不安」が消え精神的にも余裕をもって暮らせています。
この記事では、12坪って具体的にどのくらいの広さなのか?またその狭小地に実際に建てた3階建ての間取りをご紹介します。
狭小住宅・マイホームを検討中の方や、狭小住宅に興味がある方、また現在進行形でマイホームを建築中でお悩みの方は、是非、最後までご覧くださいね。
※間取り図はイメージとして加工画にしています。
1.狭小住宅大きさの基準
「狭小住宅」ってどんな大きさの家を言うのか
ハッキリと分からないな。
何となく「狭小住宅」って認識だったけど、どうなの?
「狭小住宅」とは、一般的に土地面積がおおむね20坪もしくは15坪以下の狭小の土地に建てられた狭小の家になります。
近年、住宅ローン金利も最低水準でマイホーム購入は買い時などと言われていたり住宅ローン減税制度では過去最大規模の優遇条件になっていたり、都心で一戸建を手に入れることも夢ではなくなりました。メディア等でも都心の「狭小住宅」が注目され紹介されることも多くなりましたね。
我が家の場合も12坪の敷地に建てたので、まさに「狭小住宅」です。
2.敷地12坪の具体的な広さ、畳で何畳になる?
12坪は39.67平米で畳に換算すると24.49畳 です。
12坪って聞いてどのくらい広さか「ピンっ!」とくる方は素晴らしいです!!
私は全くわかりませんでした。
平米数に換算してもイメージできず、畳の広さに換算してやっとイメージできました。
でも、この畳約24.5畳の広さでも狭い…
畳に換算したところで広くはならないです(泣)←あたりまえ
さらに、この広さを最大限に使い家を建てることはできないんですよ(泣)
なぜなら、外溝だの壁の厚さだの…
また、家を建てる際には建ぺい率も絡んできます…
この建ぺい率は用途地域で異なり、実際に建てられる面積の上限が変わってきます。
3.建坪7坪、狭小住宅3階建ての3LDK間取りを大公開!
敷地12坪、建坪7坪の3階建狭小住宅の3LDK間取りをご紹介します。
我が家のコンセプトは「陽当り、風通しが良い家」です。
とにかく狭いので色々な要望は一旦我慢し「陽当り、風通し」を重視しました。
セミオーダーなので設備の大半は規格されたモノになります。
しかし期待以上に設計士さんが頑張ってくれ建築できるギリギリのところまで広さを調整したりアイディアを絞ってカタチにしてくれました。
① 概要
延床面積 | 20.2坪(1F:6.9坪・2F:6.7坪・3F6.6坪) |
タイプ | セミオーダー 3階建て 3LDK |
家族構成 | 2人+1匹(小型犬) |
向き(玄関) | 北東 |
こだわり | ・トイレ2箇所設置・キッチンのパネル壁・お風呂は1坪タイプ・トイレ&洗面所&脱衣所アクセントクロス・ホスクリーン設置・3階の雨戸設置&ベランダ屋根設置・高い塀を設置 |
② 全体間取り図
③ 1階フロア6.9坪
【1階間取り図&実画像】
・洋室①は当初ビルトインガレージでした。
しかし、老後に車を手放すことを考えて部屋にしました。
・脱衣室には洗面台を付けれなかった代わりに階段下に収納を付けました。
洗剤等の日用品を入れ、タオルも置いています。
当初、ビルトインガレージを検討していましたが軽自動車しか停められない広さしか確保できず、悩んだ末ビルトインガレージを止め、狭いですが洋室3.6畳を作りました。
これが大正解でした!
来客部屋と考えていましたが今ではアウトドア用品や釣り道具を収納し趣味の部屋になっています。将来的には、寝室にすることも考えています。
この部屋は北東向きなので明かり確保の為に窓を二つ付け、物を掛けれるようにホスクリーンも設置しました。
1階にはトイレを設置したく設計変更して来客部屋のクローゼットを削りトイレに。
これも大変便利で掃除の手間はありますが設置して良かったです。
脱衣室には洗面台が作れない代わりにコンセント付の収納にしてもらいました。
洗面台が無くて不便になるかと思っていましたが無くても平気でした。収納にしたことで余計な棚など置かずに逆に便利になりました。
④ 2階フロア6.7坪
【2階間取り図&実画像】
・洗面台とトイレが一緒にあるので朝の動線がとてもスムーズです。
・キッチン箇所の壁は全部パネルにしてお掃除をしやすくしています。
ほぼ、廊下はなくリビングの中に階段もあるLDK9.6畳です。
ダイニングテーブルは置かずにソファ&昇降のテーブルを置いています。
LDKで一番のこだわりはキッチンの壁とトイレです!
キッチンになる全壁をキッチンパネルにし油跳ねなどの汚れも直ぐに取れるようお掃除しやすくしました。
起きている間は、ほぼリビングにいるので2階にもトイレを設置。
特に慌ただしい朝には、起きてからの流れで、トイレ→洗面と無駄なく動けます。
この動線には満足しています。
⑤ 3階フロア6.6坪
【3階間取り図&実画像】
・2部屋は引き戸を開けると広く使えます。
・各々の部屋にホスクリーンを付けました。
・バルコニー側の窓以外の3窓には台風対策&猛暑対策で雨戸を付けました。
3階は主寝室があり、主寝室5.4畳と洋室4畳の2部屋で引き戸で区切っています。
通常は開けっ放しにして開放的に使用しています。
また、台風対策&猛暑対策でバルコニー側窓以外には雨戸を付けています。
4.まとめ:1年住んでみての感想
・狭小住宅でも工夫次第で狭さを感じずに暮らせる。
・小さくまとまっているからこそ家の中も外もお掃除がしやすい。
・敷地が狭いので固定資産税が安い。
・狭小住宅なので水道光熱費が抑えられた。
・都心に近い地域に建てたので利便性が高い。
・3階なので全フロアの行き来で運動不足が解消できる。
狭小住宅は、平均的な広さの一戸建ての中でも税金や水道光熱費が少しでも抑えられているのが利点になります。
水道光熱費は知人からも「一戸建ては高くなる」と聞いていましたが、我が家では許容範囲内で納まりました。
特に電気代は、賃貸時代と同じ設定でエアコンの冷暖房を使用しエアコン台数は倍に増えているにもかかわらず電気代は2割程度増えただけで納まりました。
収納に関しては限られたスペースしかないので定期的な断捨離をしてスッキリした暮らしを実践でき、物を増やさない生活を心がけることができました。
この狭小住宅は、再婚50代夫婦2人と愛犬1匹の暮らしには丁度良い家になりました。
我が家の12坪狭小住宅3階建て3LDKの間取りはいかがでしたか?
セミオーダーの狭小住宅でも工夫次第で暮らしやすいマイホームが建ちます。
住む人、各家庭の状況は様々ですが、この記事が狭小住宅・マイホームを検討されている方の少しでも参考にしていただけると嬉しいです。
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